毛包虫症
毛包虫症とは
- ニキビダニ、アカラス、デモデックスなどいろいろな呼び名があります。
- 顕微鏡でないと見えないくらい小さいダニが毛包に寄生する病気です。
- 犬ではしばしば、猫ではまれ。
- びらん、丘疹、鱗屑(フケ)、脂漏症など症状は様々です。
- 免疫力の下がった(低い)動物で、ニキビダニは増殖して症状を出します。
- すなわち、仔犬や老犬、ホルモン疾患や悪性腫瘍(いわゆる癌)など皮膚の免疫力が下がる病気にかかっている動物で出やすい皮膚病です。
- ニキビダニは、少数では病原性は低いのですが、増殖して多数寄生で皮膚にダメージを与えます。
毛包虫症の症状
- 脱毛、びらん、丘疹、毛包炎、鱗屑(フケ)、痂皮(かさぶた)、紅斑などさまざまな皮膚症状。
- 症状の出る場所は全身さまざま。
- 痒みが出る場合と痒みが出ない場合があります。
- 初期は痒みが少なく、細菌の二次感染を伴ってくると痒みが出てくる場合があります。
フレンチブルドッグ、♂、6か月
丘疹、毛包炎、細菌の二次感染あり
痒みあり:舐めている。
シーズー、♂、13才
指間湿疹、細菌の二次感染あり
痒みあり:舐めている。
毛包虫症の治療
- ニキビダニの駆虫
- 注射:週に一回 …基本となる治療(生後間もない頃は全身への弊害を考え避ける場合があります。)
- 外用剤(塗り薬):毎日 …病変が狭い場合
- 薬浴:週に一回 …病変が広くて重度な場合
- シャンプー療法
- 殺菌性のシャンプー
- 毛包の洗浄作用のあるシャンプー